アクシス・ネット/AXIX NET　LX-Aシリーズ 直流重畳インダクタンス測定システム

• インダクタ部品の直流電流依存性を把握するために、バイアス電流を重畳したインダクタンス測定を行います。
• 測定インダクタとLCRメータとの間に外部バイアス電流回路を挿入することにより、直流電流特性を高精度で測定します。
• インダクタンス測定には、世界標準のキーサイトプレシジョンLCRメータE4980B/BLを採用しています。
• バイアス用直流電源は、キーサイト高性能システム電源E36000/N5700/N8700シリーズから選べます(最大400A)。
• バイアス用チョークコイル(バランスコイル)と保護回路を含めたバイアス回路は、測定インダクタンスや測定条件に合わせて最適設計を行います。
• 使いやすい専用ソフトウエアにより、計測器の制御と測定は自動化されており、製品開発だけでなく、品質管理や出荷検査における効率アップに貢献します。
• 測定インダクタの形状や重畳電流に適した専用測定冶具を製作します。
• 複数のインダクタを自動測定できるマルチチャンネル測定や、恒温槽内での温度特性評価にも対応できます。

LX-Aシリーズ 直流重畳インダクタンス測定システムの詳細はこちらのカタログ（PDF）をご覧ください。

主な特長

• 高精度LCRメータ

R&D分野でも製造分野でも世界的に定評のあるキーサイトE4980BまたはE4980BLを標準LCRメータとして採用しています。キーサイト製品であれば、その他のLCRメータやインピーダンス・アナライザでも接続可能です。

• 選べる直流電源

重畳電流印加用の直流電源は、キーサイト製高精度システム電源　E36000/N5700/N8700シリーズから、出力電流・電圧範囲や設定電流分解能など、測定条件に応じて選択できます。

• 広い測定範囲に対応

測定インダクタのインダクタンスや重畳電流の範囲が非常に広い場合は、複数のバランスコイルと重畳用電源を搭載し、測定条件に応じて自動的に切り替えることにより、1台のシステムで広い測定範囲をカバーします。

• アクシス・ネット製の制御・測定ソフトウエア

測定条件の設定からインダクタンス測定、データ出力、測定値の良否判断まで、簡単日本語メニューでしかも全自動で行えます。グラフ表示やデータの表出力、データの保存も自動的に行われます。

• 重畳電流バイアス回路の最適設計

バイアス回路の設計は、測定インダクタンス値や測定周波数、重畳電流によって最適化されますので、信頼性の高いデータが得られます。

• 測定ステージボックス

測定インダクタをセットする測定ステージボックスの安全対策(インターロック)は万全です。測定時(電流印加時)にはカバーが開かず、カバーを閉じないと電流は印加できません。

• 豊富なオプション

測定インダクタに合わせた測定治具をはじめ、温度測定、多サンプル測定、恒温槽内測定など、測定オプションも豊富です。

ハードウェア仕様

プレシジョンLCRメータ
キーサイト　E4980B	測定周波数 : 20Hz～2MHz
キーサイト　E4980BL	測定周波数 : 20Hz～300kHz/500kHz/1MHz
高性能システム直流電源
E36000シリーズ	30W～400W (～20A)
N5700シリーズ	750W～1500W (～180A)
N8700シリーズ	3300W～5000W (～400A)
ソフトウエア仕様
制御機能	LCRメータ・データロガー・直流電源のリモート制御
測定項目	インダクタンス、重畳電流、直流抵抗、印加電圧、インダクタ温度など
測定モード	スイープ測定モード	重畳電流対インダクタス・直流抵抗の測定(周波数固定)
		周波数対インダクタス・直流抵抗の測定(重畳電流固定)
	パターン測定モード	重畳電流および周波数の印加パターンを任意に設定
	連続測定モード	Start→Stopの間でインダクタンスの経時変化を測定
データ出力形式	CSVデータ､ グラフイメージなど
その他の機能	グラフの重ね書き
	統計処理 (最大値､ 最小値､ 平均値､ 標準偏差など)
	良否判別 (インダクタンス上限値・下限値、インダクタンス低下率)
オプション
オプション機能	各種インダクタ対応測定治具
	インダクタ温度測定
	異常時警報出力(パトライトなど)
	マルチチャンネル測定
	恒温槽内測定