掲載日:2024.10.4
機能・性能 共に大幅に向上し、生まれ変わった5½桁DMM
エーディーシー/ADCMT 新製品 5½桁 DMM 7355
積分方式のA/D 変換器を用いた5½桁(最大表示199999)のデジタル・マルチメータでありながら、メニュー設定から 6½桁表示(最大表示1999999)が可能なため高分解能な測定を行えます。
従来型の低価格モデルをベースに機能を充実させ、高コストパフォーマンスを実現しています。
上位機種に搭載している可変積分機能も装備、AD変換器自体の積分時間を任意に設定でき、デジタル方式の平均値測定で起こる波抜けをなくし正確な平均値測定ができます。
また、4線式ロー・パワー抵抗測定機能や白金測温抵抗体による0.001℃分解能の温度測定機能も搭載しております。
組み合わせが可能な演算機能やインタフェースも充実しており、ベンチ・トップおよびシステムの両方においてユーザのさまざまなニーズにお応えします。
主な特長
多彩なインタフェース
インタフェースは、USB、LAN を標準装備し、GPIBまたはRS232 を工場オプションで搭載できます。
また、コマンド体系はADC コマンドに加えてSCPI に標準対応しています。
0.001 ℃ 分解能の温度測定が可能
白金測温抵抗体による0.001 ℃ 分解能の温度測定が可能です。自動車、家電、空調関係、エネルギー管理、医療、工業用設備などさまざまな分野で用途が拡がります。
電圧・電流の平均値測定が簡単にできる可変積分機能
200 μs ~ 2 sまで任意の積分時間を設定することが可能です。 携帯電話やLCD などの平均消費電流を簡単に測定することが可能になりました。 AD 変換器自体の積分時間を任意に設定でき、アナログ量で積分するため、 デジタル方式と違い積分時間中の波抜けが起こらず正確な平均値が
測定できます。
4 線式抵抗測定による正確な抵抗測定
2線式抵抗測定は測定ケーブルの線抵抗や接続部の接触抵抗が測定に影響しますが、4線式抵抗測定では、線抵抗や接触抵抗の影響を受けずに正確な抵抗測定が可能です。
7355 では4 線式抵抗測定と4 線式ロー・パワー抵抗測定機能を搭載しました。
5½ 桁と6½ 桁の表示分解能が選択可能
7355 は6½ 桁表示(最大表示1999999)が可能なため最小分解能100 nV、100 μΩ、100 nA の高分解能な測定を行うことができます。
また、7351 互換機能により5½ 桁表示(最大表示199999)に変更できるため、容易に従来モデルとの置き換えが可能です。
コンパレータ出力【オプション+03】
オプション+03( 工場出荷時オプション)のCOMPARATOR端子の出力信号は、メニュー設定にてコンパレータ出力とデジタル出力の選択が可能です。
とくにデジタル信号出力では外部機器の開閉などの制御信号に使用することができ、システム化を容易にします。