掲載日:2021.12.24
双方向動作・回生技術を備えて1.5U(5kW)の小型化を実現
TEXIO/テクシオ・テクノロジー 薄型回生双方向直流安定化電源 PBWシリーズ
シリーズ仕様
- 出力電圧525V、出力電流±30A、出力電力5kW、回生電力5kW
- 直流電源(電力供給)と直流電子負荷(電力消費)の機能をシームレスに動作可能な双方向電源
- 最高92%の回生効率により、5kW電力消費時に損失は実質0.4kW
- 定電圧(CV)、定電流(CC)、定電力(CP)の3つの制御モード
- CVもCCも安定した出力を実現
- 最新のSiC半導体採用により薄く、小型軽量(ラックサイズ、薄さ1.5U相当、質量約18kg)
- 5kWから導入可能、直並列機能により最大100kWまで提供
- 直列接続により最大1000V、並列接続により最大600A対応
- 可聴領域の騒音を抑えた高周波スイッチング
- スルーレート機能、内部抵抗可変機能搭載
- LAN、CAN通信、接点入出力に対応したDIO機能標準搭載
主な特長
広範囲の入出力範囲
PBWシリーズは525V/5kWのベースモデルを組み合わて、並列では20台(525V/600A/100kW)までのモデルを構築可能。
直列モデルは1000V/10kWのベースモデルを組み合わせて、同じく100kW(1000V/300A/100kW)までを構築することができます。
入出力動作範囲はワイドレンジのため、広い電圧範囲で定格電力出力が可能です。
小型・軽量設計
PBWシリーズはSiC MOSFETを採用、回生負荷動作により、従来の電源+電子負荷装置より大幅な小型・軽量化を実現しました。
双方向動作
PBWシリーズは直流安定化電源の供給動作(ソース)と、直流電子負荷装置の放電動作(シンク)の領域を交互でも連続的にも動作させることが可能です。
直並列接続(マスタースレーブ接続)
PBWシリーズは5kWをワンユニットとし、直列は2台、並列は最大20台までのマスタースレーブ動作が可能。
CV/CC/CP動作
定電圧制御(CVモード)と定電流制御(CCモード)の他に定電力制御(CPモード)を設定することができます。それぞれの動作時に他のリミットは上限と下限が設定することができ、インピーダンスの急変に対する保護として利用することができます。
電力回生機能
回生動作とは、シンク動作時に電力を熱にして消費せずに、インバータにより系統へ電力として返す動作になります。放電する電力を交流(商用電圧)に変換し、施設へ戻すことができ、変換効率による損失分しか熱が発生しません。
スルーレート可変機能
出力および放電の電圧、電流、電力の立ち上がり速度を別々に変更することができます。電圧/電流/電力の変化中の被評価機器の性能が確認できたり、急激な変化による損傷を回避することができます。
内部抵抗可変機能(ソース動作のみ)
直列に任意の抵抗値を設定することが可能な内部抵抗可変機能を使用することで、抵抗による電力ロスを発生することなく、劣化したバッテリーの模擬や、長距離配線の模擬、簡易的な太陽電池パネルのストリングスを模擬することができます。
縦置きを想定した表示にも対応
PBWシリーズの液晶表示は標準の水平(Horizontal)と、縦置きで使用した場合にも操作できるように垂直(Vertical)表示が設定することができます。PBWシリーズの液晶表示は標準の水平(Horizontal)と、縦置きで使用した場合にも操作できるように垂直(Vertical)表示が設定することができます。
双方向電源と非常に相性の良いインタフェース
双方向直流電源は、大型のインバータやモーターなどの被試験機器が多いため、通信ラインの絶縁性能が高くノイズに強い、かつ長距離の通信が可能なLANは非常に相性が良いです。また、PBWシリーズが車載充電器やバッテリーパックを模擬するHILSなどの統合的なエミュレーションでは、CANインタフェースを利用することができます。