掲載日:2021.10.20
初の熱電対温度測定に対応!プログラマブル高精度直流安定化電源PPXシリーズ 新発売!
TEXIO/テクシオ・テクノロジー 高精度直流安定化電源 PPXシリーズ
回路の半導体やコネクタ部の温度を監視して出力を遮断したい。信頼性試験のエビデンスにパワーと温度のログデータを残したい。
そんなニーズに応えつつ、0.1mV/0.1μAの最小読取分解能を搭載し、豊富なインタフェースを搭載したPPXシリーズの発売を開始いたしました。
シリーズ仕様
- ドロッパタイプのため、低ノイズ(0.35mVrms)、高速過渡応答特性(<50μs)の性能を実現しました。
- 電圧、電流の立ち上がり/立ち下がり時間を独立に設定することができます。
- 4つの電流レンジと2つの電圧レンジを備え高精度測定を提供します。
- ヒーター等による一定加熱等が簡単に対応できる定電力設定機能
- 温度測定のためのKタイプ熱電対のミニチュアコネクタ用ソケットを装備
- パネル設定と時間を指定したシーケンス機能
- 電圧・電流モニタ、温度を記録できるロギング機能
- 外部アナログコントロールでは電圧または抵抗値による電圧値/電流値制御およびモニタ出力が可能。
- 通信インタフェースは、USB、LAN、RS-232C、RS-485を標準、GタイプにはGP-IBを搭載し通信制御が可能です。
(RS-232C/RS-485/GP-IBは専用コネクタを使用) - 寸法・重量 107(W)x124(H)x313(D) 約5.5kg
製品の価格
標準価格 ¥138,000~
• 2024年4月現在の価格になります。
• 価格については、予期なく変更する場合があります。
主な特長
◆高分解能設定・測定
表示分解能はクラス最高の0.1mV/0.1μAの高分解能を実現しました。(PPX100-1は1mV/0.1μA)
◆定電力制御
温度により抵抗値が変化するヒーターなどの制御に適した定電力制御機能があります。
◆シーケンステスト機能
ステップ情報と時間を指定したシーケンスが実行できます。テスト内容は本体での編集、USBメモリへの保存呼出しが可能です。
◆ロギング機能
任意のサンプリング時間で出力モニタの電圧・電流および熱電対の温度をメモリにロギングできます。
◆温度計測機能
Kタイプの熱電対をミニチュアコネクタで接続し温度計測ができ、温度による出力遮断にも対応します。
◆積算機能
電流モニタ・電力モニタを積算する機能により本体のみで指定の容量だけ出力する動作が可能です。
◆ブリーダー機能
本器の出力にはコンデンサが接続されており、感電防止にOutputオフ時にその電荷を放電させるブリーダー回路が搭載されています。ブリーダー回路をオフするとこの放電を少なくすることができます。バッテリやコンデンサなど電荷をもつ場合に有効ですが感電に注意してください。
◆通信インタフェース
PCとの通信はUSB(USB-CDC)、RS-232C、RS-485(4線)、LAN(Socket/http)、GP-IBのインタフェースが利用できます。(GP-IBはGモデルのみ)
LANはhttp通信が可能なため、プログラミングなしでPC以外のWebブラウザからの確認・操作も可能です。
アプリケーション事例
”ユニーク”な直流安定化電源PPXは、IoT時代の高精度直流電源。今回は”熱”に関わる評価で活用できるアプリケーションについてご紹介します。
1.恒温槽の信号を利用して、雰囲気温度に同期する出力制御
雰囲気温度に同期した温度サイクル試験。
温度試験槽のトリガ信号を利用して、雰囲気温度に同期した電源の出力設定やシーケンス動作を変える、そんな試験もPPXならPCレスで行えます。
恒温槽の信号を利用して、雰囲気温度に同期する出力制御の詳細はこちらの資料(PDF)をご覧ください。
2.ベイパーチャンバーやヒートパイプなど、冷却部品の評価に適した”定電力制御”
モバイル端末やIoTデバイスなど、高密度なデバイスほど効果的な冷却・熱拡散能力の評価が必要です。PPXの定電力制御なら、抵抗値が変化するヒーターに一定電力を供給した熱源模擬が可能です。
ベイパーチャンバーやヒートパイプなど、冷却部品の評価に適した”定電力制御”の詳細はこちらの資料(PDF)をご覧ください。