映像関連機器

映像関連機器

映像関連機器とは、映像を表示あるいは記録するためにつかう機器全般のことです。たとえば、動画や静止画を表示するテレビやプロジェクタ、動画や静止画を撮影するカメラ、その記録に用いる、DVDレコーダ、DVD・CDなどの記録媒体などが挙げられます。

映像関連機器とは何か、また、映像関連機器を使うことでどのようなメリットがあるのかについて解説します。映像関連機器を活用した事例、よくある質問なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

映像関連機器とは

映像関連機器とは、映像にかかわる機器全般のことです。映像には動画と静止画があり、それぞれを撮影し、記録し、表示するにはさまざまな機器やアクセサリが必要になります。

なお、映像は動画と静止画全体を包括する概念ですが、文脈によっては映像と動画を同じものとして使うこともあります。実際にどちらも英語では「video」となるため、あえて区別する必要はないと考えることもできるでしょう。

一方、映像と動画を区別するときは、次のいずれかの基準を用いることが多いとされています。

  • 映像:映画館やテレビで視聴するもの
  • 動画:スマートフォンやタブレットなどのインターネットデバイスで視聴するもの
  • 映像:商業的な動画
  • 動画:プライベートな動画

映像関連機器の種類

映像関連機器が果たす目的に注目すると、次の3つの種類に分けられます。

それぞれの種類に含まれる機器を紹介します。

撮影機器

撮影機器とは、被写体を撮影するための機器のことです。かつては、静止画を撮影する機械は「カメラ」、動画を撮影する機器は「ビデオカメラ」と分けられていました。しかし、ほとんどのデジタルカメラは動画も撮影できるようになってきたため、区別せずに「デジタルカメラ」あるいは単に「カメラ」と呼ぶことも多いです。

デジタルカメラ

  • 高速度(ハイスピード)カメラ
  • コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)
  • デジタル一眼レフカメラ
  • ミラーレス一眼カメラ

高速度(ハイスピード)カメラは、研究施設や工場の生産分野などで使用されているカメラで、撮影によって人には目視できない情報を可視化できます。
スローモーションで解析できるため、細かい情報を把握できます。

コンパクトデジタルカメラは、レンズが固定されたタイプのカメラです。安価で小型のものが多く、撮影に慣れていない方にも利用されています。また、オートフォーカスやオートフラッシュなどの自動調整機能もついているため、ファインダーを覗いてシャッターを押せば簡単にきれいな写真が撮影できる点も特徴です。

デジタル一眼レフカメラとは、被写体との距離などに合わせてレンズを交換するカメラです。多機能で細かな操作ができるため、プロフォトグラファーも利用することがあります。

ミラーレス一眼カメラとは、コンパクトデジタルカメラとデジタル一眼レフカメラとの中間に位置するカメラです。レンズは交換式ですが、内蔵ミラーを省略してファインダーがデジタル化されているため、デジタル一眼レフカメラよりは軽量かつコンパクトになります。コンパクトデジタルカメラよりも凝った画像を撮影できるため、写真や動画撮影を趣味としている方も利用しています。

カメラシステム

カメラシステムとは、撮影を自動化したシステムのことです。主にモニタリングや監視、防犯などの目的に用い、離れた場所で撮影している内容を確認します。また、記録装置と連携することで、撮影した画像を保管することも可能です。

なお、24時間のモニタリングや監視などをおこなうと撮影したデータ量が増えすぎてしまうため、1週間や1ヶ月などの時間単位で自動消去したり、カラーではなく白黒で撮影したりすることもあります。また、夜間や暗い場所での撮影のために高感度カメラを搭載しているものや、撮影していることが周囲に気付かれないようにレンズ部分が小型のものなど、さまざまなバリエーションがあります。

記録機器

記録機器とは、撮影した映像を記録するための機器です。カメラ内で一時的に保管することもできますが、カメラのデータ容量には限りがあるため、無制限には保管できません。パソコン内やクラウドデータサービスなどにデータを一旦移動させ、CDやDVDなどの媒体に記録しておくことが必要になります。

デジタルレコーダ

撮影機器で撮影したデータは、撮影機器内で保管されることもありますが、レコーダで保管されることもあります。撮影機器からのデータをインターネット経由で受信し、保管するレコーダをデジタルレコーダと呼びます。

デジタルレコーダには大容量のハードディスクが内蔵されているため、長時間かつ高画質の映像を保管することも可能です。また、複数の撮影機器と連携できるデジタルレコーダのなかには、グループ分けして保管するなどの機能がついていることもあります。

表示機器

表示機器とは、撮影した映像や、記録機器に保管された映像を表示させるための機器のことです。表示機器全般をモニタやディスプレイと呼ぶこともあります。表示する機器にデータを送信することで、撮影者以外も映像を見られるようになります。

テレビ

テレビとは、本来はテレビ局から受信した映像を表示する機器です。しかし、2010年ごろからは、インターネットで受信した映像を表示するための機器としても使われるようになりました。たとえば、有料の動画配信サービスなどに契約し、テレビの設定ページでIDとパスワードを入力してログインすれば、テレビ局で放映していない映像を視聴できます。

プロジェクタ

プロジェクタとは映像を表示する機器のひとつで、本体には画面がなく、主にスクリーンや壁面などに投影して映像を視聴します。液晶パネルを使って投影する液晶プロジェクタ、ブラウン管を利用して投影するCRTプロジェクタ、マイクロチップを使って映像を形成するDLPプロジェクタなどの種類があります。

デジタルサイネージ

デジタルサイネージも映像表示のための機器で、駅や店舗、街頭などに設置され、主に広告を表示するために用いられます。

デジタルサイネージには、映像データをUSBケーブルなどを介してして表示するスタンドアロンタイプと、インターネットで映像データを受信して表示するネットワーク配信タイプがあります。プロジェクタとは異なり、機器自体が発光するため、画像がクリアで見やすい点が特徴です。

映像関連機器のメリット

1Dシミュレーションを利用することには、次のメリットがあります。

それぞれのメリットについて説明します。

正確な情報を記憶に残せる

映像を撮影することで、正確な情報を残すことが可能です。人の記憶はあやふやなものですが、映像として形にすることにより、正確な情報か確認できるようになります。また、映像では画像だけでなく音声による情報も記録できるため、言葉や音なども正確に記録できます。

多くの情報を伝えられる

「百聞は一見に如かず」と言われるように、100万文字を超える膨大な情報でも、映像を使うとわずか数秒~数十秒で伝えられるといわれています。たとえば講義をするときなども、テキストにすれば理解に時間がかかる内容でも、映像を使うことでわずかな時間で理解させることが可能です。

効率性・生産性が高まる

映像を撮影してCDやDVDなどの媒体に記録すれば、手間をかけずに同じ内容を異なる相手に伝えることもできます。作業効率が高まるため、ほかの業務にも時間をかけられるようになり、生産性も高まります。

また、自動撮影カメラを導入すれば、さらに効率性・生産性を高めることが可能です。たとえば監視業務が必要なときでも、自動撮影カメラとモニター、遠隔操作が可能な装置を準備すれば、複数の場所をわずかな人数で監視できるようになります。

活用事例

Dual USBボードで1つのカメラ映像を2台のPCへ

Dual USBボードは、パラレルインタフェースの映像信号をUVC(USB3.0/PC)2ポートに同時出力するためのボードです。このボードを使用することにより、1つのカメラ映像を2台のPCで同時にアルゴリズム解析したり、画像処理の前後のデータを同時表示できます。PCドライバにUVCを採用しており、Windows環境だけでなくLinux環境にも対応しています。

モーションキャプチャシステムで6自由度(位置・姿勢)を3次元計測

カメラ1台と特殊なマーカー1枚から6自由度の位置(X, Y, Z)・姿勢(Roll, Pitch, Yaw)を3次元画像計測できる簡易モーションキャプチャシステムは、システム構成がシンプルで省スペースかつカメラが衝撃や振動下でも計測できるため、自動車の走行試験やエンジンの振動解析、衝突試験のダミー挙動解析など一般的なモーションキャプチャでは困難な環境での3次元画像計測を実現できるようになりました。

ステレオ人数カウントカメラで入場者をコントロール

人数カウントカメラを利用して出入口の入退場の人数を把握することで、店舗や建物内部の滞留人数を可視化したり、入口での入場をコントロールしたりしませんか。カウントしたデータを表示ユニットでリアルタイム表示したり、設定された入場可能人数に従い入場警告をモニターに表示したりすることも可能です。出入口1ヶ所用と2ヵ所用があり、設置の高さ等を設定するだけで簡単に設置できます。

質問集

超小型カメラヘッドのハイスピードカメラはありますか?

メインユニット1台に15×15×15mmの超小型カメラヘッドを最大12ヘッド接続可能なマルチヘッド方式のハイスピードカメラがあります。FULL HD解像度で1,000コマ/秒の撮影が可能な高解像度カメラヘッドも接続・混在できるため、各種画像解析用途でも活用可能です。

Python対応のハイスピードカメラはありますか?

C++に対応するほか、コンピュータービジョン/マシンビジョン分野で一般的であるPythonにも対応したハイスピードカメラがあります。USB3.1で画像データ(120万画素)を1,000コマ/秒でPCメモリに転送できるため、簡単に高速画像処理システムが構築できるだけでなく、より簡単で直感的なプログラミングでリアルタイム画像処理が行えます。

車載シガーソケット電源で動作するキャプチャシステムはありますか?

低消費電力80W(アベレージ)以下、車載シガーソケット電源が使用可能なスタンドアロン型キャプチャシステムがあります。薄型省スペースで、デジタルTV信号、HDラジオ/シリウス/XM、Bluetooth、AM/FM、GPS、LTE、WiMAX、WiFi等の各種RF信号の再生(プレイバックモード)、記録(キャプチャモード)が可能な機器です。

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