プリンタ

プリンタ

デジタルデータを印刷するプリンタは、さまざまな分野でデジタル化が進んだ今でもビジネスなどでは欠かせない存在です。また、最近では3Dプリンタと呼ばれる立体物を印刷するタイプのプリンタも登場しており、ものづくりを大きく変えようとしています。本ページではプリンタとは何か、種類、メリット、活用事例、よくある質問などわかりやすくご紹介しているため製品の選定にお役立てください。

プリンタとは

まずはプリンタとはどのようなものなのか解説します。

文字や画像、図形などを紙などに印刷するための装置

プリンタとは、コンピュータで作成した文字、画像、図形といったデジタル情報を、紙などに印刷するための装置です。

デジタル情報を閲覧するにはディスプレイを持つパソコンやスマートフォン、タブレット機器などが必要ですが、それを印刷することでより手軽に、誰でも内容を見られるようになります。

最近ではさまざまなもののデジタル化が進んでいますが、書類や書籍、手紙など印刷が必要な場面はまだまだ多く存在し、プリンタも依然として幅広く利用されているのが現状です。

プリンタの歴史

プリンタの歴史は古く、世界初のコンピュータと呼ばれるENIACにはすでにプリンタが用意されており、計算結果を出力するために使われていました。

初期のコンピュータから1970年頃まで主流だったのがインパクト式のプリンタです。これにはタイプライタのように活字を打ち付けるものや、点を大量に打ち込むことで文字などを描くドットインパクトプリンタといったものがあります。

その後、熱転写を利用したサーマルプリンタ、レーザーによる印刷をおこなうレーザープリンタ、インクを噴射するインクジェットプリンタなどが登場し、用途によって使い分けられています。

立体物を印刷する3Dプリンタも登場

従来のプリンタは紙の上に二次元の文字や絵を印刷することしかできませんでしたが、現在では3Dプリンタと呼ばれる立体物を印刷するタイプのプリンタも登場しています。

3Dプリンタは三次元データを元に、樹脂や金属などの薄い層を積み上げることで立体物を製作する装置です。型を作って生産するよりもコストが低く、入り組んだ形も簡単に生成できるなどの特徴があり、特にプロトタイプ生産の現場で広く使われています。

プリンタの種類

プリンタにはさまざまな種類のものが存在し、それぞれに特徴が異なります。

インパクト式プリンタ

最も古い方式のプリンタがインパクト式プリンタです。この方式ではインクリボンと呼ばれるインクが塗られたテープを用意し、それを紙に押し当てることで印刷します。

主に文字を印刷するのに使われていたプリンタであり、文字数が限られているアルファベット圏の国々では活版印刷のように文字の形をした活字を押し当てる活字インパクトプリンタが用いられました。

これに対し、日本などの文字種が多い国ではあらゆる文字を印刷できるよう、文字を点の集合として表現するドットインパクトプリンタが用いられました。こちらは、1点1点紙に押し当てる必要があるため印刷速度が遅いのが欠点です。

インパクトプリンタには印刷時の音が大きいという欠点などがあることから、現在ではあまり用いられていません。

熱転写方式プリンタ

熱転写方式プリンタは、インクを熱で溶かし、紙などに接触させることで印刷するプリンタです。

インパクト式プリンタに比べると動作音が小さく、小型化しやすいというメリットがあり、ワープロ専用機の内蔵プリンタとして広く用いられました。

ただ、インクリボンと呼ばれるインクが使い捨てで高いのが欠点であり、現在では昇華型と呼ばれる画像を美しく印刷できるものをのぞいて、紙への印刷用としてはあまり使われていません。

紙ではなくTシャツやバッグなどの布に画像を印刷する方法としては現在でも広く使われています。

インクジェットプリンタ

インクジェットプリンタは液体のインクを吹き付けることで印刷する方式のプリンタです。現在紙への印刷で広く使われているのはこのインクジェットプリンタと後述するレーザープリンタの2種類といえます。

インクジェットプリンタの特徴はコストが低い点です。レーザープリンタに比べると本体や消耗品の価格が安く、消費電力が低いという特徴があります。また、本体が小型であり、設置場所の観点でもコストを抑えられるでしょう。

一方、レーザープリンタに比べると印刷速度が劣ります。また、使用しているインクの違いから、印刷物の長期保存には向きません。

レーザープリンタ

レーザープリンタはその名のとおり、レーザー光線を利用したプリンタです。

原理としては、まず、レーザーを使って感光体に印刷したい図形を描きます。するとレーザーによってその部分の電位が変化し、そこに静電気の力でトナーと呼ばれる粉が付着。そして感光体とは逆向きの電位がかかっている転写ロールを使って紙に図形が印刷されるという仕組みです。

印刷速度が高速なのが特徴で、大量の印刷が必要なオフィスなどで広く使われています。一方、サイズの大きさから家庭用としてはインクジェットプリンタのほうが人気が高いといえるでしょう。

また、レーザープリンタはトナーの定着の際に熱を利用するため、表面にコーティングが施されている紙は使用できない点には注意が必要です。また、分厚い紙や凹凸が多いものなども利用できない場合があります。

3Dプリンタ

3Dプリンタは従来のプリンタと異なり、立体物を製作するための装置です。

さまざまな方式がありますが、基本的な原理としては原料を溶かした薄い層を「印刷」して積み重ねることで立体物を作るというものです。

最近では金属を原料として使ったり、多色成形ができるものが登場したりと、その応用範囲が広がっています。

3Dプリンタというと小さな部品やフィギュアが思い浮かぶかもしれませんが、3Dプリンタで作られた家が日本で販売されるなど、かなり大型の物体も印刷可能です。

これからのものづくりに欠かせない存在となっていくでしょう。

プリンタのメリット

プリンタを利用するメリットを解説します。

大量かつ高速に文書を作成可能

プリンタ最大のメリットは、大量かつ高速に文書を作成可能な点にあります。

何十人、何百人もの人が出席する会議などで資料を用意する場合、手書きでの作成は現実的ではありません。プリンタであれば1つの文書をパソコン上で作成すれば、同じものを簡単に用意できます。

最近ではレーザープリンタでも美しいカラー印刷が可能となっており、画像をふんだんに利用した魅力あふれる文書も手軽に利用できるようになっています。

複合機なら場所やコストを低減できる

プリンタのなかには複合機と呼ばれる、複数の機能が1つにまとまったものが存在します。

代表的な機能としては、

  • スキャナ
  • コピー
  • FAX
  • 電話
  • プリンタ

といったものがあり、それぞれを個別に用意するよりも設置場所やコストを抑えられるでしょう。

特にFAXや電話といった使用頻度が低いものを購入するのは無駄に感じるかもしれませんが、複合機なら比較的低価格でこれらの機能を手に入れられます。

Wi-Fiやスマートフォン対応プリンタも

Wi-Fiやスマートフォンに対応したプリンタを利用すると、日常生活や業務がより便利になります。

たとえばスマートフォンで撮影した写真や地図、メールなどをパソコンを介さずに印刷できるため、日常生活のさまざまなシーンで役立ちます。

ビジネスシーンでもホワイトボードなどを撮影した議事録をすぐに印刷して出席者に配布するなど、よりスピード感を持って業務に当たれるようになるでしょう。

新しい事業や製品開発が始めやすい

従来、新しい事業や製品開発をおこなうには、工場や金型など、大規模な投資が必要でした。これに対し、3Dプリンタを利用することで試作コストを抑えられ、新たな挑戦がしやすくなります。

作り直しも簡単であることから、製品開発の加速にもつながるほか、金型や治具を3Dプリンタで作ることも可能です。早期に顧客に完成イメージの立体物やサンプルを提供することで、新たなビジネスチャンスが生まれるかもしれません。

活用事例

スマートチャージでコストダウンと脱炭素化を

スマートチャージはプリントやコピーの使用状況に応じた最適なプランと複合機/プリンタを選べるサービスです。ビジネスの効率化やコスト削減、ペーパーレス化の推進、環境負荷低減などの課題への解決策として効果的です。豊富なラインナップ、選べるプラン、低消費電力、大容量インクによるコストダウン及び交換作業の手間の軽減などのメリットがあります。また、レーザプリンタをスマートチャージに変えることで、CO₂排出量を大幅に軽減できます。

エコタンク搭載インクジェットプリンタ

レーザプリンタに比べて、低印刷コストなため経費節減ができます。また、1枚目の印刷速度が非常に早い、高耐久/簡単なメンテナンス、顔料インクで滲みにくい、コンパクトな設計で、限られたスペースにも設置しやすく、置き場所に困らないなどのメリットがあります。

大判プリンタでポスターを内製

店頭・店内のカラーポスターやPOPなど印刷の内製化で、時間と製作費を大幅に削減しませんか。デザインから印刷・加工まで内製化することにより、今まで外注していたことによる、納品までにかかっていた時間と費用を削減できます。光沢紙やクロスなど用途にあわせて印刷可能です。高品質なポスターを掲示すると、事業イメージもよくなるのではないでしょうか。案内板などの長尺印刷にも利用できます。

質問集

顔料インクとは何ですか?

顔料インクとは、塗料の粒子が大きく成分が水などの溶剤に溶け切っていないインクのことです。染料インクのように紙に色を染み込ませて着色するのではなく、インクを印刷用紙表面に付着させて着色します。速乾性があり早く色が安定、発色がクリアーで鮮やか、光沢感が得やすい、高精細な色再現・豊かな階調性、使える用紙の幅が広いなどの特長があります。

ハーフカットに対応したラベルプリンタはありますか

「オートカット」「ハーフカット」「連続ハーフカット」の3種類のカット方法から用途に合わせて選べるラベルプリンタがあります。「オートカット」とは印刷が終わると自動でテープをカットするカット方法、「ハーフカット」は剥がしやすいようにテープにスリットを入れるカット方法、「連続ハーフカット」は連続印刷時にテープをカットせず自動でスリットを入れるカット方法です。薬品や溶剤などに対して高い耐久性を誇るラミネートテープを採用することで、さまざまな環境に対応することもできます。

大判プリンタを体験できますか

水性顔料、レジン、エコソルベント、ガーメント、UV、昇華転写などの様々なインク種を搭載した大判プリンタを豊富なラインアップで見学できるショールームがあります。プリンタの展示以外にもプリンタを活用した成果物の提案、環境に配慮したサイン&ディスプレイなどの情報発信も行っています。有償サービスにはなりますが、お客様自身でプリンタを使って作品・グッズなどを制作できる、プリンタ時間貸しも行っています。

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