特定用途向けのビジネスPCは、専用端末として同一OSバージョン環境での長期利用ができます。機能追加が行われないため、専用端末(POSなど)や工場の制御システムなどの安定稼働が最優先の端末での運用に最適です。Feature Updateが適用されない、ロックダウン機能により機能制限が可能、ボリュームライセンス不要などの特長があります。
パーソナルコンピュータ
今や仕事だけでなく日常生活にも欠かせない存在となったパーソナルコンピュータ。業務上の重要な役割を担うことも多く、故障などが起きると大問題になるかもしれません。本ページではパーソナルコンピュータとは何か、種類、メリット、活用事例、よくある質問などわかりやすくご紹介しているため製品の選定にお役立てください。
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パーソナルコンピュータとは
まずはパーソナルコンピュータがどのようなものなのか解説します。
個人で使うためのコンピュータ
パーソナルコンピュータとは、個人で使うことを目的に開発されたコンピュータのことです。「個人で使う」という意味には、小型で低価格であるという意味が含まれています。
パーソナルコンピュータが登場する前のコンピュータは大型で高価なものが当たり前でした。たとえば世界最初のコンピュータといわれるENIACは約1万8,800本の真空管を使い、重さは30トンに及んだといいます。コストは48万7,000ドル、消費電力は150キロワットと、とても個人が使えるようなものではありません。
これに対し近年では小型・低価格化が進み、1kg未満の軽量なものや、1万円を切る安価なものもあります。その結果一人に1台どころか、複数台持つのも当たり前の世の中となっているのです。
ソフトウェアやアプリによってさまざまな応用ができる
パーソナルコンピュータの特徴として、ソフトウェアやアプリの入れ替えによってさまざまな用途に使える点が挙げられます。
先述のENIACの場合、プログラムの入れ替えはできず、配線の組み替えやパンチカードによる制御によって処理を変えていました。処理の変更には時間がかかり、それに見合うだけの用途でしか使えません。
これに対し、現在のパーソナルコンピュータには複数のソフトウェアやアプリをインストール可能であり、それらを同時に実行することもできます。
誰もが幅広い用途にコンピュータを利用可能になったといえるでしょう。
パーソナルコンピュータの種類
パーソナルコンピュータにはさまざまな種類が存在しています。
デスクトップパソコン
最初に登場したパーソナルコンピュータの形態がデスクトップパソコンと呼ばれるものです。
これは据え置きで使用することを想定して開発されたコンピュータであり、一般的にはディスプレイやキーボード、マウスが本体と分離している、バッテリーを内蔵せずコンセントに接続して使用するといった特徴があります。
筐体のサイズに余裕があるため拡張性が高かったり放熱性が高い分、性能が高かったりといったメリットがあるほか、コストパフォーマンスも高いのがデスクトップパソコンを使うメリットです。
ノートパソコン
ノートパソコンはオフィスや家から持ち出して使うことを想定して開発されたパーソナルコンピュータです。
できるだけコンパクトに持ち運べるよう液晶やキーボード、ポインティングデバイスが本体に内蔵されており、さらに電源がない場所でも使えるようバッテリーが搭載されています。
最初のパーソナルコンピュータはデスクトップパソコンでしたが、現在ではパーソナルコンピュータの主流はノートパソコンに移っており、2020年には日本国内で出荷されたパーソナルコンピュータのうち9割以上がノートパソコンとなっています。
児童や生徒一人ひとりにパーソナルコンピュータを整備するGIGAスクール構想でも導入するデバイスはノートパソコンかタブレットとされており、もはやパーソナルコンピュータといえばノートパソコンという時代なのかもしれません。
ノートパソコンのなかでも持ち出すことを想定して小ささや軽さを重視したものや、大画面液晶やテンキーを内蔵して家のなかのみで使うことを想定したものなど、さまざまな種類があります。
一体型パソコン
デスクトップパソコンとノートパソコンの中間の存在として、一体型パソコンと呼ばれるものがあります。
これはディスプレイと本体を一体型にしたパーソナルコンピュータのことであり、デスクトップパソコンよりも省スペースで、ノートパソコンよりも大画面で利用できるのがメリットです。
一方、拡張性や放熱性が悪いというノートパソコンのデメリットや、持ち運びができないというデスクトップパソコンのデメリットも持っており、万能なパーソナルコンピュータというわけではありません。
2-in1 パソコン
2-in-1 パソコンは、ノートパソコンとしてもタブレットとしても使えるパーソナルコンピュータです。
特徴としては液晶ディスプレイがタッチ入力に対応している点、そしてキーボードが分離できるあるいは360度回転できる点が挙げられます。
動画を楽しんだり持ち出したりするときはタブレットとして、仕事などでキー入力を多用する場合はノートパソコンとして利用できるため、慣れ親しんだ環境をさまざまな用途に利用可能です。
ただ、同等スペックのノートパソコンに比べて2-in-1 パソコンは一般的に価格が高く設定されています。また、分離あるいは回転のための機構のため、重量も重くなりがちです。
クラウドパソコン
これまでのパーソナルコンピュータは本体が近くにあるのが当たり前でしたが、最近はクラウドで提供されるパーソナルコンピュータもあります。
たとえばMicrosoftのWindows 365は、インターネットからのストリーミングでWindowsを利用するというものです。クラウド上にあるパーソナルコンピュータはどこからでも、どんなデバイスからもアクセスできるため、出張などの際にわざわざ別のパーソナルコンピュータにデータを移すなどの作業をおこなう必要がありません。
スペックを用途に応じて自由に変えられるのもクラウドパソコンのメリットです。普通のパーソナルコンピュータのように古くなったら買い換える必要はなく、気軽にアップグレードできるでしょう。
また、クラウド上のパーソナルコンピュータはしっかりとセキュリティで守られており、安心して利用できます。
ただ、今のところクラウドパソコンの月額利用料金は比較的高価であり、個人向けというよりはビジネス向けといえるかもしれません。
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パーソナルコンピュータのメリット
パーソナルコンピュータにはビジネス向けに提供されている製品やサービスが存在します。それらを導入するメリットを紹介しましょう。
過酷な環境で利用可能なパーソナルコンピュータ
パーソナルコンピュータというと精密機器であり、衝撃やほこり、水などは厳禁というイメージがあるかもしれません。しかしながら、屋外や製造ラインといった過酷な現場で活躍できるよう設計されたパーソナルコンピュータもあります。
そのようなパーソナルコンピュータは防水・防塵性はもちろん、耐衝撃性、耐落下性、耐振動性などを備えており、これまで精密機器を持ち込めなかった現場でも利用可能。パーソナルコンピュータが使えないために遅れていた業務のデジタル化を促進できるでしょう。
長期サポートを保証したパーソナルコンピュータ
パーソナルコンピュータの技術は依然として日進月歩であり、新製品がすぐに陳腐化します。ハードウェアだけでなくソフトウェアも早期にサポートが打ち切られる傾向にあり、たとえば2015年に登場した通常のWindows 10は2025年にサポートが修了する予定です。
しかしながら、工場やPOSといった現場ではより長く安定した状態で端末を利用したいという要求があります。また、サポートが打ち切られなくても、新機能の実装により以前の機能が使えなくなる場合もあり、それにより業務に支障を来すこともあるでしょう。
そのような用途に使えるのが「LTSCモデル」と呼ばれる長期利用を想定したモデルです。LTSCとはLong-Term Servicing Channelの略であり、たとえばWindows 10の場合最新のものは2031年まで利用可能です。
機能追加もおこなわれず、アップデートは不具合や脆弱性の修正のみのため、安心して同じパーソナルコンピュータを使い続けられます。
故障や寿命を予知できるパーソナルコンピュータ
最近はビジネスシーンでパーソナルコンピュータは欠かせない存在であり、たとえば工場を管理している端末が故障した場合など、使えない状態になると損失につながることもあるでしょう。
そのような重要な役割を持つパーソナルコンピュータとして使いたいのが、故障や寿命を予知するパーソナルコンピュータです。
これは利用方法や環境から部品ごとの寿命を予測し、壊れる前に交換の必要性を通知できるもの。メンテナンス性にもこだわっており、本体まるごとではなく、部品単位で交換可能です。
壊れてから修理を依頼するよりも稼働停止時間を短くできるため、トータルでのコストを抑えられるかもしれません。
活用事例
- 同一のOSバージョン環境での長期利用
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- メンテナンスコールPCで寿命を予知し通知
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メンテナンスコールPCとは、オリジナルのアルゴリズムを搭載し、使用環境や利用している方法などからコンポーネントごとに寿命を予知しアラーム通知してくれるPCです。計画的な交換時期を知らせることで稼働停止を極小化し、サービスや事業の継続に貢献します。通知設定も最大で12か月前~1か月単位で可能なため、保守日程の調整も余裕をもって行えます。なお、タッチパネルタイプと、miniBOXタイプがあります。
- BTOパソコンでニーズに合った価値を提供
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BTOパソコンとは、受注生産(Build To Order)によって、用途に応じた仕様へカスタマイズしたパソコンのことです。組み合わせも4億通りあるなど、自由にカスタマイズできるため自身の業務・仕事に合わせたスペックのパソコンを簡単に選定できます。同じ機種でも豊富にカスタマイズ可能なため、OA事務用途での利用、工場機器やデジタルサイネージの制御での利用などいろいろな用途に対応できます。
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質問集
- 過酷な現場で使用できるものはありますか?
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耐衝撃・耐寒性・防塵・防滴の高堅牢タブレットがあります。屋外や製造業の製造ラインなど、厳しい現場環境のペーパーレス化やIT化を実現します。モデルもWindowsやAndroid対応など、使用環境に応じた豊富なラインナップが揃っています。製造現場以外にも、医療・介護・建築・農業・プラントメンテ・インフラメンテの現場で活用可能です。
- 長期供給できるパソコンはありますか?
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エンベデッド指定のチップセット及びCPUを採用し、同一モデルで長期供給を実現したパソコンがあります。インテル® 第10世代CPU搭載、多彩なラインナップ(BTOメニュー)、国内工場での組立てにより高い信頼性を実現、同一仕様でリリースより3年間の長期安定供給が可能などの特長があります。
- 定額保守サービスはありますか?
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BTOパソコンを採用する際、利用形態に応じた保証期間・修理方法にカスタマイズ可能です。最長6年間の定額保守サービスで買い替えサイクルを丸ごとサポートします。突然故障した場合でも修理コストが発生しないため、保守費用を予算化できます。保証期間内の修理は土日も含めて1日で迅速に対応していますので、業務のストップを最小限に抑えることができます。
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