掲載日:2024.11.10
ここまで来た、次世代ディスプレイ用 色再現域測定
まだ従来の色域評価をしますか?【新製品ディスプレイの色域評価システム GR-55】ご紹介WEBセミナー
ディスプレイの色再現域を測る手段として、最近ガマットリングス法なる方法がNHKの正岡博士から提唱され実用化されました。 これは従来では表現できない明度を含めた3次元色域を2次元で可視化できる全く新しい画期的な手法です。 そのため国際機関であるIEC、ICDM、CIEにて国際標準化されました。
弊社では当初よりこの装置の優れたパーフォーマンスに目をつけ各種ディスプレイの色再現域を測定してきましたが、最近では従来のxy色度図では同程度の再現域だったものが、ガマットリングス法を使うことで、実は色再現域が大きく違うという現実が明確になりつつあります。
特に最近では色再現域が広いと言われる有機ELディスプレイやQDディスプレイの出現により、その色域の広さを具体的な数値(ボリューム)で明快に表現できるガマットリングス法に注目が集まっています。この現象はディスプレイメーカーのみならず、色域を決める重要な要素である発色材料メーカーにも及んでいます。
一方、最近では車載ディスプレイのステルスフィルムの開発が盛んになってきています。
これはディスプレイ表面に印刷を施した加飾フィルムを張り、ディスプレイが点灯しない時は周囲と同化した木目調などの落ち着いたインテリアに見えますが、ひとたびディスプレイを点灯するとディスプレイが浮き上がり、ディスプレイの機能を果たすものです。
ディスプレイの表面に印刷を施した加飾フィルムを設置するので、どうしても色が変化してしまったり、色バランスが悪くなったりと新たな課題になりつつあります。こうした中で明度を含めた色域を2次元で可視化できるガマットリングス法による測定が期待されています。そこで本講演ではガマットリングス法の基本原理とGR-55のご説明。 また従来から使われてきているxy色度図、xyY色空間、更にL*a*b*色空間への即時変換についてもご紹介する予定です。
開催概要
セミナー名 | まだ従来の色域評価をしますか?【新製品ディスプレイの色域評価システム GR-55】 ~『ここまで来た、次世代ディスプレイ用 色再現域測定』~ |
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主な対象者 | ・あらゆるディスプレイの映像、デバイス/プロセス、素材/部材に係わる設計開発、品質管理、生産管理の方
・ディスプレイの色域を決める有機EL発光材料、カラーフィルター材料、量子ドット材料、蛍光体材料、LEDバックライトなどに関わる開発、設計の方 ・ディスプレイ向け加飾フィルムの開発、設計の方 ・次世代ディスプレイの開発、設計の方 ・ディスプレイの色域を総合的に判断する開発、設計の方/責任者 |
講 師 | ・アフロディ株式会社(元ソニー株式会社) 顧問 柿沼 孝一郎氏 |
日 時 | 2024年11月27日(水) 13:30-14:30 |
会 場 | WEBセミナー |
共 催 | アフロディ株式会社 |
定 員 | 100名 |
参加費 | 無料(事前登録制) |
タイムテーブル
セミナー所要時間:約60分 | |
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アジェンダ | まだ従来の色域評価をしますか?【新製品ディスプレイの色域評価システム GR-55】ご紹介ウェビナー
~『ここまで来た、次世代ディスプレイ用 色再現域測定』~ アフロディ株式会社 顧問 柿沼 孝一郎 氏(60分) |
講師略歴のご紹介
アフロディ株式会社 顧問 柿沼 孝一郎 氏 |
1979年 ソニー株式会社入社後、8ミリビデオ、デジタルカメラ、業務用デジタルVTRなど新技術開発に従事。その後、プリンター開発と色再現技術に従事。
その間 新方式プリンター開発チームとしてIS&T国際学会から<Charles E. Ivesアワード>受賞。
2004年 世界初のLEDバックライト液晶テレビ<クオリア>及び、2007年 世界最大LEDバックライト液晶テレビ<ブラビア>のLEDバックライト開発を指揮。これらの技術をディスプレイ技術で最も権威のある国際学会であるSIDで発表したところ、色再現範囲が従来に比べ大幅に拡大された最新技術として大変好評を頂き、日経エレクトロニクスや月間ディスプレイにて特集記事を掲載頂いた。その後これらの技術は世界中の液晶テレビのバックライトの主流となっている。
2009年 BayerMaterialScience(ドイツが本社)に転じ、ホログラムフィルムやポリカーボネート光学フィルム、人工筋肉などの最新技術を担当し日本の多くのメーカー様にこれらの最新技術材料を採用頂いた(のちに社名変更し、現在はCovestro)。
2022年より、アフロディ株式会社の顧問として活動開始し、最先端のディスプレイ用測定機をお客様により身近にお使い頂けるよう設計、アプリケーション開発、販売、お客様へのスムーズな導入に日夜邁進している。その様子について電子デバイス産業新聞が取材に来られ、2022年12月1日号にアフロディ訪問リポートとして掲載された。 |
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